とある教師のとある物語
ガラガラガラガラ
朝、教室。
まだ、誰も来ていない頃。
一人の少女が静かな教室に姿を現した。
コツコツコツコツコツ
彼女の足音が教室に響くと向かった先は、
水城 鈴華
と書いてある机のそば。
そして、
バサッ!
黒と白のストライプの布を机の上にかけると、その上に花瓶に入った満開の菊の花を置いた。
まるで、お葬式のときのようだ。
一連の動作が行われるのに時間はかからなかった。
「さて、帰りましょう~。
~~♪~~~♪」
そして、鈴の音のような綺麗な声で素敵な音色を奏でながら、教室を去って行った。