3年目のXmas
優のいとこ
やはり1年ぶりの祭は楽しいものだった
私と優はテンションが上がっていた
屋台で食べ物を買ったり
2人で写真を撮ったり
お酒を買えるかチャレンジしたり
やっぱり幼馴染といると
心が落ち着く。
高校とは大違い。
はしゃぎ過ぎた私と優は
大通りから外れて座り込んだ
疲れた〜
なんて言いながら2人で喋り始めた
「愛衣、彼氏とどーなのよー」
「なーんかうーんって感じ。」
「えー!あんなにイケメンなのに!?
見てるだけでご飯3杯いけるわ!」
あはははっ〜
2人で大笑いした
楽しすぎて言葉に表せない
〜♩
優の携帯が鳴る
「もしもーし!あっ、たく兄?!
どうしたの?え?祭りにいんの?!」
たく兄....どっかで....あっ
優のいとこだ
小さい時よく遊んだっけ
電話が終わった優は、ニコニコしながら
「たく兄ここにくるって!
久々でしょ!少し話そうよ!」
10分後
3人組の男の人が近づいてきた
ゆーちゃーーーーん!!!
すごく大きな叫び声
優は走っていた
「たく兄!!!久しぶり!元気?!」
そういって飛びついていた
優も元気だな.....
少し呆れていた私は優の荷物を持って
たく兄に近づいて行った
「えっ!あ、愛衣ちゃん?!
大人っぽくなったね!覚えてる?
優のいとこのたくだよ!」
そこには昔の面影がないたく兄がいた
「おっ、お久しぶりです....」
なぜか私は照れ臭そうに言った
「久しぶり久しぶり!
あ、そーだ優ちゃん。今日こいつら
優ちゃん家泊まっていい?」
「いいよ〜
今日は愛衣も泊まるからね!」
おい。ちょっと待て。
いきなり見知らぬ人と泊りかよ。
夜中抜け出して帰ろう
極度の人見知り
てゆーかあまり人に興味を持てない
今の彼氏だってそう
それほど興味ない
周りからみたら
ラブラブで
仲がいいように見えるかもしれない
でも、
仮面夫婦みたいなものだ
彼氏だってそう思ってるだろう
お互い興味がないだろう
だけど、なんでだろう
離れられない
好きなのかな
自分でもよくわからない。
「愛衣?大丈夫?元気ないけど
なんかまずかった?」
優は心配そうに
私に話しかけてきた
「....いや!大丈夫!でも.....」
「でも......?」
「あっ......彼氏か!」
「いや!へーき!途中で帰るよ!
一回優の家にいくけど!
荷物あるしさ....」
「いや、だめだって
なんかあったら困るもん
まってて!ちゃんと断るから
浮気とか周りから言われたら
嫌だもんね〜♩
きゃー!イケメンうらやましっ」
優は私に微笑んだ
人見知りってことも気づいてくれたんだろ
でも浮気とか言ってる場合じゃない
興味もてないもん
その前にたく兄達だってそうだろう
こんなガキに興味ないだろう
私だって
2つも上の人なんて興味ない
「たーくー兄
ごめんね!今日無理だ!」
優の声がする
あー悪いことしたなー
「え!まじかよ!
みんな飲んじゃってるんだよなー....
車で帰れないなー.....」
なんだその発言は。
完璧泊まるしか方法がないみたいに
優が黙り込んでしまった。
よし、ここは私が。
「たく兄!
飲酒運転危ないもんね!
泊まってって!」
私は作り笑顔でたく兄に言った
「え、愛衣?」
「大丈夫。やっぱり帰るよ」
私は小声でそう言って
優に微笑む
「いやだめ。
帰るなら泊まって、危ないから
彼氏にバレたらちゃんと謝るから」
優は本当に心配性だなー
いいことだけど
「じゃ、たく兄、家まで車で乗せてね」
優は少し怒ったような口調だった
「わかったよ!
その前にあいつら紹介しないとね♩」
たく兄はそう言って
少し後ろにいる2人を呼んだ
「ともー!!しんー!!」
暗闇の中から
男の人2人がでてきた
そう、
これが君との初めての出会い
君は覚えているのかな
私は今でもはっきり覚えています。