3年目のXmas



気づいたら寝ていた



携帯を開いて
時計をみる




11:45





隣に真さんの姿がいない



周りを見る





たく兄も智也さんもいない






「あ、愛衣起きた〜
みんな帰っちゃったよー」



キッチンから優が出てくる







「あたしも1時間くらい前に起きたけど
そのときには誰もいなかった」








黙って行っちゃったんだ









なんか心にぽっかり穴が空いた感じ









そーだ
優にも話さないと
彼とのこと








「優、いきなりで悪いけど
聞いて欲しいんだ」






そう切り出して
彼とのことを全部打ち明けた






仮面夫婦みたいな感じだということも
興味を持てないことも
浮気されてることも









優はなにも言わず
うつむいていた








そりゃそーだよね


いきなりすぎ





「辛かったね、愛衣。
別れないの?」








真さんと同じこと言ってる








私はなにも応えられなかった。








優はなにも言わずキッチンへ戻る









優がなにかを持ってきた





オムライスだ






ちょうどお腹が空いていたし


懐かしいかった






昔よく優と一緒に作ったっけ








手を合わせスプーンを持ち
オムライスを食べる







懐かしい味




自然と涙がでた







今の自分は弱い
弱すぎる





悔しかった
浮気されて






自分の目で見てないから
信じていなかったけど









優は相変わらず無言だった









「優、ありがと、
私あいつとは別れる」








そう決心してオムライスを完食した
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