3年目のXmas
最後の日
それから一週間後
私は電車に揺られて
彼の地元へ向かっていた
いつもよりオシャレをして
メイクもバッチリして
少し緊張してた
夏休みに、会うのは初めてだし
それに.....
それに、今日は竜一との
最後の日になるから
いや、
最後の日にするのか、私が。
きっかけさえあれば言えるのに
きっかけがなかったら
なにも言えないかもしれない
私はどこかできっかけがないことを
願っていた。
別れることなく
彼に謝ってもらう
それだけでもいい
そしたら私も興味が無くて
好きじゃなかったって打ち明けて謝る
これでいいじゃん
1から彼とやり直そう
ちゃんと興味もてるよーになろう
真さんを忘れよう。
気づいたらもう電車を降りていた
改札を出る
そこには竜一がいた
「よっ!行こうか」
そう言って手を引っ張られた
時刻は19:00
手を引っ張られ、
ただ歩くだけでなにも会話がない