恋飴
「競矢(けいや)までひどい!
空の紹介は俺がしたる!
えっと~、学年一のヤンキーで~、
学年一のアホで~、
学年一の…痛!何すんねん!」
「お前まじウザい。
とりあえず黙れ。」
勇志を一発殴ってから
気をとりなおして自己紹介。
「えっと、山崎空です。
人見知りやけどよろしく。」
「人見知り?誰が?笑」
まだちょっかいを出してくる
勇志をチラッと睨んで、
何事もなかったように席につく。
まだ続く自己紹介や担任の話に
飽き飽きしてきた私は、
だんだん睡魔に襲われ、
深い眠りについた。