恋飴
「また競矢かよ!笑」
寝起きでぼーっとしながら見ていると、
「空ちゃん、俺の自己紹介
聞いてくれた?笑」
黒く日焼けした肌に
少し短めの髪型の部活系男子が
話しかけてきた。
「あー、ごめん。聞いてない(笑)」
正直にそう言うと、
「おい、聞けよ!笑
俺、松井競矢。
将来プロ野球選手なるから
サイン今のうちやで!笑」
いたずらっ子のように笑いながら
自己紹介してきた。
「ふーん、野球部なんや。
部活頑張って。」
「え、そんだけ!?
俺スベった?もしかしてスベった?」
「ウケるー!
競矢スベってやーんの!笑」
「くーうーーー♫帰ろ!」
勇志と競矢がふざけ合っていると、
咲がやってきた。
「咲、遅い~。
ほな2人ともばいばい♫」
鞄を持って教室を出ていく。