恋飴
「とりあえずしゅんくんに
電話してみてよ!」
歩くのに疲れた2人は
学校近くのコンビニの駐車場の石段に
座りこんでいた。
「おっけー!◯3やっけ?」
私と咲の携帯には
◯や△などで登録された番号が
たくさんある。
顔、金払い、車持ち、など
条件をトータルした評価で
使い分けているのだ。
今のところ◯が四人に△が五人。
◎になれば名前で登録して
ウチの彼氏候補になれるってわけ。
プルルルルル__
「もし~♫空ちゃんやん♫
電話してくれるとか
めっちゃ嬉しい!!!
どうしたん?」