恋飴
出逢い
〜♫
「…ん~っ」
携帯電話が鳴り響く。
布団を頭からかぶっても音は丸聞こえ。
「………うるさ。」
観念して布団から顔を出し、
鳴り響く携帯電話を探す。
「…もしー?」
『あ、空(くう)?やっと起きた。
お前今日始業式やろ?』
電話口は彼氏の尚騎(なおき)。
「始業式やけどさぁ~、
やっぱし行かなアカンかな?」
『始業式バックレはやばいっしょ(笑)
今日から高三なんやし、
普通の高校生らしく
連れと楽しんでこい(笑)』
「その子供扱いうぜー。」
『お前は十分ガキや(笑)
ほら、はよ用意して学校行き。
俺ももう仕事始まるし。』
「わかった~。ほなね。」