恋飴


そのまま10分ほど待っていると、


一台の白いセダンが目の前に止まった。


「よ!お待たせ~♫」


ドアを開けて中からは


爽やか系のイケメンが出てきた。


「遅いー。どこ連れてってくれるん?」


座ったままで下から見上げるようにして


頬を膨らませながら聞く。


男がこれに弱いのなんて基本中の基本。



「とりあえず飯行こ♫

車乗りや。」


後部座席のドアを開けてくれたので


おとなしく乗り込む。



「お二人さん久しぶり♫」


助手席にはもう1人、


おしゃれパーマを当てた男がいた。

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