恋飴
しぶしぶベッドから起き上がって
学校の用意をする。
「だるいわ~。」
そう思いながらも、
いつも通りバッチリ化粧をし、
明るめのアッシュブラウンの髪の毛を
丁寧に巻いていく。
制服のシャツは
第二ボタンまでがっつり開けて
ネクタイを緩めにしめる。
シンプルな紺のスカートは、
三回折ってミニで履くのが当たり前。
前まではルーズソックスを履いてたけど、
そんな子供っぽいのはもう卒業、と
昨日捨てたので、
真新しい紺のソックスをはく。
「やっぱ物足りん…」
不満に思いながらも
鞄を持って部屋を出た。