恋飴
「空久しぶりすぎる~!
全然連絡くれへんから
うちめっちゃさみしかったって~。」
ふくれっ面の咲に、
「いや、一昨日遊んだやん(笑)」
と、突っ込む私。
咲とは一年からの親友で、
去年も同じクラスだった。
「クラス分け見た~?
まぁ当然うちと空は同クラっしょ?
え~っと、森本……はぁ!?空!」
「咲、朝からテンション高いって。」
「空が低血圧なだけ!!!
てか咲三組!空七組!?ありえん!
近藤ちゃん何してんねん!」
掲示板の前で騒いでいると、
「こらぁ!森本まで!!!
なんやそのピンク!」
近藤先生がこっちに向かって
走ってきた。
「やべ!絶対今捕まったら説教や!
咲、とりあえず教室行こ!
また後で!!!」
お互い逃げるようにして
それぞれの教室に向かったのだった。