俺の魂を狂わす女
私は完全にどうかしている。
彼を想うばかりの毎日に
仕事が手につかず
いけないと思いつつボンヤリしてしまい
こんな有り様では部下にも示しがつかない。
坂下さんには即バレだったことにも落胆し
今の自分に自信がなかった。
彼を家まで送り届け
別れ際に言われたことは現実だったのか
思い過ごしだったのか
夢だったのかどうだか全く判断がつかず
悶々としている自分がイヤだった。
連絡しようにも手段がない。
いきなり自宅を訪ねるほど親密ではない。
かと言って
沢木さんを介して様子を聞くにも勇気がいる。
何もできないことに失望していた。
心の奥で彼を求める想いがあることはわかっていた。
それをどうやって伝えたらいいのかがわからなかった。
今までは自分から好意を持ったことがなく
大抵は相手が先に気持ちを表してきたため
こんな風に悩んだことがなかった。
贅沢な悩みだと言われたらそうかもしれない。
ただ見つめるだけの時間さえないのが
今最も苦しいことだと
それだけはわかっていた。
彼を想うばかりの毎日に
仕事が手につかず
いけないと思いつつボンヤリしてしまい
こんな有り様では部下にも示しがつかない。
坂下さんには即バレだったことにも落胆し
今の自分に自信がなかった。
彼を家まで送り届け
別れ際に言われたことは現実だったのか
思い過ごしだったのか
夢だったのかどうだか全く判断がつかず
悶々としている自分がイヤだった。
連絡しようにも手段がない。
いきなり自宅を訪ねるほど親密ではない。
かと言って
沢木さんを介して様子を聞くにも勇気がいる。
何もできないことに失望していた。
心の奥で彼を求める想いがあることはわかっていた。
それをどうやって伝えたらいいのかがわからなかった。
今までは自分から好意を持ったことがなく
大抵は相手が先に気持ちを表してきたため
こんな風に悩んだことがなかった。
贅沢な悩みだと言われたらそうかもしれない。
ただ見つめるだけの時間さえないのが
今最も苦しいことだと
それだけはわかっていた。