俺の魂を狂わす女
ε.相棒の結婚観
沢木からメールがきた。
しばらく仕事のやり取りをして
本題に切り替えてきた。
画面の向こうで沢木の顔が俺を見ていた。
「で、久保さんとはどういう関係なんだ?」
「別に何でもないが。」
「僕には隠さなくていいよ。」
「まだ何もない。」
「まだって、これから何かあるのか?」
「どうしてそんなことを聞くんだ?」
「言っておくが、あの女は危険だ。」
「始まったよ。沢木、おまえはつくづく心配性だな。」
「とにかく今言っておきたいんだ。」
「わかった。聞くから言ってみてくれ。」
「あのプリプリの女っぷりと色気のオーラを所構わず振りまいているんだ、男なら誰だって尻尾を振ってヨダレを垂らすじゃないか、そうだろ?」
「俺はそんな風には思えないが。」
「とにかくあの女はヤバい人種だ。」
「沢木が女嫌いなのはわかってるよ。」
「僕は正統派だ。女嫌いじゃない。」
「ああ、わかってる。女の趣味に差があるだけだ。」
「そうじゃなくて、彼女はおまえを喰いたがってるんだ。」
実際は俺が彼女を喰いたいんだ。
「沢木、心配ないよ。彼女は大人で頭がいい。その辺の小娘とは違うから大丈夫だ。」
「日高、何度も言うけど、おまえが傷つくのはもう見たくない。」
「わかった。アドバイスをありがとう。」
しばらく仕事のやり取りをして
本題に切り替えてきた。
画面の向こうで沢木の顔が俺を見ていた。
「で、久保さんとはどういう関係なんだ?」
「別に何でもないが。」
「僕には隠さなくていいよ。」
「まだ何もない。」
「まだって、これから何かあるのか?」
「どうしてそんなことを聞くんだ?」
「言っておくが、あの女は危険だ。」
「始まったよ。沢木、おまえはつくづく心配性だな。」
「とにかく今言っておきたいんだ。」
「わかった。聞くから言ってみてくれ。」
「あのプリプリの女っぷりと色気のオーラを所構わず振りまいているんだ、男なら誰だって尻尾を振ってヨダレを垂らすじゃないか、そうだろ?」
「俺はそんな風には思えないが。」
「とにかくあの女はヤバい人種だ。」
「沢木が女嫌いなのはわかってるよ。」
「僕は正統派だ。女嫌いじゃない。」
「ああ、わかってる。女の趣味に差があるだけだ。」
「そうじゃなくて、彼女はおまえを喰いたがってるんだ。」
実際は俺が彼女を喰いたいんだ。
「沢木、心配ないよ。彼女は大人で頭がいい。その辺の小娘とは違うから大丈夫だ。」
「日高、何度も言うけど、おまえが傷つくのはもう見たくない。」
「わかった。アドバイスをありがとう。」