俺の魂を狂わす女
θ.熱く熱く
俺は紅くなった彼女の唇を見た。

「私、変?」

「いや、何でもない。」

俺はみとれていたとは言えず

頭を微かに振った。

「うそ、何かあるんでしょ?言って。」

「何でもない。ただ。」

「ただ?」

「どう言ったらいいかわからないだけだ。」

「ふぅ~ん。」

「よし、風呂だ。」

「先に入ってもいいかしら?」

「一緒はダメか?」

「そうではなくて、先に湯舟につかりたいの。」

「別に構わない。」

「ありがとう。」

彼女はそう言うなり

スクッと立ち上がって

俺の目の前でどんどん服を脱ぎ捨てていった。

「ちょっ、玲香。」

「早く脱いで。」

「ここで脱がなくてもいいんじゃないのか?」

「いいえ、今すぐよ。」

「ぷわっはっは。」

「どうして笑うの?」

「どうしてかって?あっはっは。」

俺は笑いが止まらなかった。

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