とらぶる☆めえかあ
実は、お茶の入れ方には自信があったりする。

お母さんがお茶好きだったから、よく入れ方を教わって出してた。

こんなところで役にたつなんて思わなかったなぁ。


「会長、どうぞ」


そう言って会長の左側にお茶を置く。

ここで右側に置くのは問題外。


「ありがとう。うん、良い匂いだね」


ふわりと可愛い笑顔に、キュンと胸が高鳴ってしまう。

会長はイケメンではあるけれど、どこか幼い雰囲気がある。

やっぱりこの甘い感じに他の女子もメロメロなのかな?

それを今私だけが独占できているなんて…なんて贅沢。


「美味しい。四月一日ちゃんが入れたのより美味しいかも…」


ボソッと呟き、内緒ね?と、人差し指を口に当てる。


四月一日先輩は会計をやっている大人びた人で、男子生徒から人気がある。

生徒会の紅一点。
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