ラブ☆チョイス
ラッキー or アンラッキー
━━次の日
「今日からまた学校か~」
学校に続く桜並木を歩きながら、ぼんやりと空を見上げる。
4月7日。今日から私は2年生へと進学した。
……と、言っても特に何かが変わるってわけでもないので、全くウキウキ感は感じない。
普通ならクラス替えでイケメンの男の子と出会えるかも!
……なんて期待するところだろうけど、残念ながら私が通う高校は古くからある女子校なので、そんな淡い期待は脆くも崩れるのだ。
まぁ、でも……昨日の合コンでしばらく男の子との出会いはいらないかな。
そう思いながら校門に入ると、
「なっ、何ですか?これは……」
学校に到着するとガシャンという普段聞こえない音が聞こえる。音の先を見てみるとなぜか校舎の半分が工事されていて、木材を運ぶトラックやらクレーン車などが行き交うように走っていた。
えっと……、私ってば学校の場所間違えた?
馴染みのない光景に変わってしまった学校を見て戸惑う。
「おっはよー!結芽」
「あっ、おはよ!モモ」
そんな時、後ろから"モモ"こと親友の岡本 桃(オカモ ト モモ)が私に手を振りながら走ってきた。
モモは私のために昨日の合コンを開いてくれた私の友達。
明るくて可愛くて、それでいて小動物のように小さい……いわば守ってあげたくなる子だ。
おまけに巨乳ときたものだから男の子にモテるという、私にないものを全て持っている羨ましい存在……。