ラブ☆チョイス
「ねぇ!昨日はあれから高木君とナニかあった?」
「ちょいと、モモさん。その"ナニか"って言い方やめてくれます?」
モモの言い方がどこかイヤらしく感じてしまい、私は苦笑した。
「だって結芽と高木君、良い感じだったじゃん!絶対何かあったでしょ?」
「何もないよ……。っていうかモモには悪いけどしばらく男はいらないわ」
モモが何かを期待した目で見るものだから、少し申し訳なく思ったがはっきりと答える。
そして案、モモは「えー!?何でー!」と不服そうに大声で叫んでいた。
「ごめん、ごめん!あとでちゃんと話すから!それより学校って今何の工事してるの?」
高木君のことはもう思い出したくないので、何とか無理やり学校のことへ話題を変えた。
するとモモは逆に驚いた顔をして……
「えっ?知らないの?うちの学校、隣の男子校と合併するから工事してるんだよ」
「へっ?ガッペイ?」
サラッととんでもない事実を明かす。
モモの言葉を聞いた私は当然、頭がついていかない……。
えっ?ガッペイ?何それ、おいしいの?
「何でも年々生徒数が減ってるから隣の男子校と合併することになったんだって!」
合併と聞いて混乱する私とは裏腹に、天然モモ様は至って冷静に説明してくれた。