ラブ☆チョイス
確かに合コンをする前からモモは大武君と仲が良かったらしいけど、会ったのも2、3回くらいだし……付き合うの早くない!?
「へぇ~!ってことはもちろん……」
「えへへ!昨日の夜、ね」
「えぇええぇー!?」
綾の言いたいことがすぐにわかったモモは、顔を紅くして照れたようにコクリと頷いた。
もう私には話の展開が早すぎて何が何だかわからない。
「そうかそうか!モモ、良かったね!モモの彼氏、モモを大切にしなよ!」
「当たり前じゃん!モモのこと大切にするからな!」
「ありがとう!翔ちゃん!」
まるでおっさんのような言い方をする綾に、大武君は見せつけるようにモモをギュッと抱きしめた。
まぁ……モモが幸せならそれでも良いか。
私はそんな仲良しなモモと大武君を見て微笑ましく思い、細かいことは気にしないでおこうと決めた。
それから大武君もモモの隣の席で近いから4人で自己紹介なんかをしあう。
「そういや、まだ結芽と綾の隣の子が来てないね?」
「本当だな。あと5分で始まるのに大丈夫か?」
ほとんどの生徒が教室に来ているのに私と綾の隣の人達はまだ来ていない。
私は一体誰が来るのか気になり、黒板に貼られてある座席表を見に行った。