ラブ☆チョイス



なっ、何てことだ……。


嫌な予感が見事に的中してしまったではないか……!



私は気まずさのあまり隣を見ることができず、机の上を見つめながら握り拳を震わせる。



まさか昨日出会ったあの変なイケメン2人組が同じクラスになるなんて……どういうこと!?


ただでさえ合併して共学になったことだってあり得ないのに……!



「ねぇ?トイレにでも行きたいの?」


「はぁっ!?」



すると隣の席に座る嵐士が私の方に体を向け、頬杖をつきながら何やら面白そうに笑っていた。


意味がわからず、思わず声をあげると



「だってさっきから小刻みに震えてるし、我慢してるの?」


「そっ、そんなわけないでしょ!」


「あー!わかった!アレでしょ?月に一度くる女の子特有の生「違ーう!!」



いきなりとんでもないことを言い出そうとしたので、更に大声を出して言いきるのを阻止した。



しっ……信じられない!


女の子に向かって、せっ、せっ……とにかく!デリカシーがなさすぎる!



男のくせにあまりにも信じられないことばかり言う嵐士。私が怒っているにも関わらず、嵐士はヘラヘラ と笑っていた。


その時……



「そこ。新学年になって早々うるさいぞ」


「げっ!先生!?」



いつの間にか来ていた担任の先生が呆れた様子で私に注意をしてきた。



しまった!工藤兄弟の登場に気をとられていて先生が来ていたなんて知らなかった!


新学年になったばかりなのに怒られるなんて最悪だぁぁーー!



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