ラブ☆チョイス
「……何?あんたも逆ナン目的?」
すると助けてあげたのにも関わらず、彼は嫌悪感たっぷりな眼差しを向けて私まで逆ナン呼ばわりしてきた。
なっ……。助けてやったのに何だとー!
「そんなわけ「ヨウ~!」
私が怒りのあまり彼に言い返そうとしたが、誰かが私の言葉を遮るように誰かの名前を呼んだ。
その声に振り返ると……
「何?ヨウ、またナンパされてんの?」
これまた超絶格好良い背の高い男が目の前にいる彼に笑いかける。
どうやら"ヨウ"とはこの男のことらしい。
えっ……ていうか何この展開?
イケメンに挟まれてしまったんですけど?
男の人に耐性がない私にすれば窮地に追い込まれたねずみのようだ。
「うん、そ「違います!断じて違います!」
そんな混乱状態中、ヨウと呼ばれた彼も勝手に肯定しようとするから私は全力で否定した。
「な~んだ、おもしろくない!」
ヨウの知り合いと思われる男の人は私がナンパじゃないことを知ると、つまらなさそうに笑う。
明るい茶色の髪はワックスで綺麗にセットされていて、二重の切れ長な瞳に高い鼻筋は、これまたアイドルやモデル顔負けのイケメンな男の人。
ヨウと並ぶと、格好良さが倍増になってまともに直視できない。
それほどまでに格好良くて存在感のある2人に私は思わず立ち眩みがした。