ラブ☆チョイス



えっ……初めて会った人を、しかも男の子をいなり部屋に入れるなんてまずくない?



「いや、でも私の部屋なんて何もないし……。見てもつまらないよ!」



さすがにヤバいと感じた私は、慌てて断ろうとした


━━が、高木君は引き下がるどころうもしない。それどころか



「えぇ~!良いじゃん!何もなくても気にしないし」




更に乗り気になってしまい、私の腕を掴み自らアパートの方へ引っ張った。



「ちょっ、ちょっと高木君!本当にダメだって!」


「何で?俺、葛西さんのこと有りだと思うよ?それに葛西さんだって俺のこと気に入ってるでしょ?」



女の私が男の高木君に力で勝てるはずがなく、ついには高木君に抱きしめられてしまう。


そして高木君はニヤリと妖しい笑みを浮かべて、私に唇を近づけてきた。



うっ、嘘でしょ……!?


話してる時は優しい爽やかな人だと思っていたのに……


本当は今の高木君が本性なの!?



ちょっとでも運命なんて感じた私がバカだー!



腕の中でもがいても逃げることができず、私は目を瞑って神様に祈る。


すると……



━ドカッ!



「誰の彼女に手を出してんの?」



誰かが後ろから高木君を蹴り飛ばし、私を高木君から助けてくれた。



< 9 / 22 >

この作品をシェア

pagetop