ラブ☆チョイス
えっ……初めて会った人を、しかも男の子をいなり部屋に入れるなんてまずくない?
「いや、でも私の部屋なんて何もないし……。見てもつまらないよ!」
さすがにヤバいと感じた私は、慌てて断ろうとした
━━が、高木君は引き下がるどころうもしない。それどころか
「えぇ~!良いじゃん!何もなくても気にしないし」
更に乗り気になってしまい、私の腕を掴み自らアパートの方へ引っ張った。
「ちょっ、ちょっと高木君!本当にダメだって!」
「何で?俺、葛西さんのこと有りだと思うよ?それに葛西さんだって俺のこと気に入ってるでしょ?」
女の私が男の高木君に力で勝てるはずがなく、ついには高木君に抱きしめられてしまう。
そして高木君はニヤリと妖しい笑みを浮かべて、私に唇を近づけてきた。
うっ、嘘でしょ……!?
話してる時は優しい爽やかな人だと思っていたのに……
本当は今の高木君が本性なの!?
ちょっとでも運命なんて感じた私がバカだー!
腕の中でもがいても逃げることができず、私は目を瞑って神様に祈る。
すると……
━ドカッ!
「誰の彼女に手を出してんの?」
誰かが後ろから高木君を蹴り飛ばし、私を高木君から助けてくれた。