伝わる温もり
横にいた、夕里を見た。ずっと手握てってくれたんだね。
ごめんね、急にいなくなるなんて信じられないよね。

「ゆう…り……。」

「うぅ……心愛……お願いだから居なくならないで……。」

「ごめ、ん……ね。もっと……いろ、ん……なはな……し、した……かったよ。」

本当にそう思う、夕里と恋バナして相談して笑って泣いて一緒に
もっと居たい願いたい。でも神様は私にそれさえ許してくれない。

そのあと伶斗を見た。すごく強い力でもう片方の手を握ってる。

「心愛……ずっと、握ってるからな。絶対はなれない。」

「ん……。」

ずっと、握られてる手から伶斗の温もりと思い出が遮る……。

”心愛、俺お前が好き“

”俺はずっとお前だけだからな“

”大好き“

思い出すたびに涙が出る、本当に大好きだと感じる。
伶斗と結婚するのがゆめだったのになぁ……。

「うぅ…くる、しい。」

「心愛!おい、しっかりしろ!起きろ、心愛!」

まだ、死ねない。私の思いを伶斗に伝えるまで、絶対に。

「れい……と。おね、がい…世界で…いち、ば……ん、しあ、わせに…なって、ね。」

「う、嘘だろ!おい。心愛!俺、お前以外愛せないんだぞ!」

ごめんね、もうバイバイだね、伶斗。私の中では貴方が一番最初で最後に愛した人でした。
私の代わりにちゃんと幸せになって、空を見上げた時に私のことを思い出して、
私はちゃんと伶斗の事を空から見てます。
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