風車。
運動すればその分エネルギーを使う。
結果、よく食べるものだから成長する。
中学を卒業する頃には180の後半だった。
バレーの大会ではそこそこの成績を残して引退。特筆するならば大会があるたびに足を運ぶ彼等に少々うんざりしたくらいだ。
高校進学も特に行きたい場所は無く、担任からの勧めで月桂学園に決めた。
飛鳥の頭ならば余裕で合格で、新入生代表もやらされるのかもしれないと思っていた。実際中学ではやらされたのだ。
だが飛鳥の予想は外れ、代表になったのは他の生徒だった。
新入生代表として壇上に上がった女子生徒を見て、飛鳥は今まで感じた事の無い何かを感じた。とてつもない違和感。
飛鳥はそれを胸の中に仕舞って、自分のクラスへと向かう。