あたしのママの恋の話
プロローグ/197X年夏
 その子は、一日も休まず、毎日朝一番に学校にやってきて、放課後は一番最後まで教室にいた。


 四の七クラスのみんなには、心底恐れられていた。

 教室は静まり返り、一ヶ月間というもの、誰一人、本気で笑わなかった。
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