好きになっちゃダメなのに。
「速水くん」
あの時と、私の気持ちは変わっていないよ。
私は絶対に、速水くんを裏切らない。
「私にも協力させて」
前に進もうとしている速水くんのこと、私はずっと応援してる。
少しでも、力にならせて。
「協力?」
私の言葉をそのまま返してきた速水くんに、私は力強く頷いた。
「須谷くんと仲直り、しよう。副会長になってもらえるように、私も説得してみるよ」
明日の引き継ぎまで、時間はないけど、私にできることをしよう。
これがきっと、私にとっての副会長初任務だから。