好きになっちゃダメなのに。
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翌日の朝、私は校門前に立ち、登校してくる生徒をひとりも逃さない勢いで見ていた。
「あ、晴山さん。おはよ」
「おはようっ!」
「明李ちゃん?おはよう~」
「おはよっ」
知り合いや、多分選挙で私のことを知ってくれたのだろう生徒に挨拶されながら、校門前に陣取ってから1時間が経とうとしていた。
もちろん、須谷くんを待ち構えているのだ。
「おはようございます」
「あっ、おはようございます」
今度は完全に知らない後輩に礼儀正しくあいさつされてしまった。
なんだか本格的にあいさつ運動みたいになってきている気がするんだけど、気のせい?
みんなちゃんと自分から挨拶して偉いなぁ、私も見習わなくちゃ。
なんてしみじみ思っていたら、目的の人物が目の前を通り過ぎた。