恋して狼!~狼たちと籠の鳥~
「なに弱気になってるんですか
私なにもいりません」
「・・・おまえらしいな」
また涼牙さんは目を瞑ってしまう。
「私、連絡してきます」
「店にも誰にも言うな」
「でも・・・」
私が口ごもっているとノックの音がしてドアが開いた。
「涼牙」
「・・・今更なにしにきたんだ?」
私は来訪者であるスーツ姿の男の人を見た。
どことなく涼牙さんに似ているような気がするけどお父さんかな。
「勝手にいなくなったかと思えばこの様か
早く死んでくれれば母さんも諦めがついたはずだ」
私はつい癖で口を挟んでしまった。
「そんなこと言わないでください」
「君には関係ないだろ
とにかくだ私は一銭もおまえの治療費にあてるつもりはない」
「帰れよ」
「そうさせてもらう」
「ちょっと待ってください、なんのために来たんですか
それってあんまりですよね」
「さっきから君はなんなんだ?」
「如月アスカです」
「涼牙に金で遊ばれてるのか
時間がないので失礼するよ」
私はすごく頭にきてつい怒鳴ってしまった。
「時間とかお金とか優秀な人材それだけですか必要なのは?」
「やめとけ」
「けど涼牙さん悔しくないんですか」
「やめとけ」
「やめません」
涼牙さんのお父さんは何を言うでもなく札束を私の前に突き出した。
「このお金は好きに使うといい
けっきょくは目に見える物がすべてだ」
私はお金を突っぱねて改めて言う。
「聞こえなかったんですか
あなたは寂しい人間です。
こんなものいただけません」
「君はずいぶん涼牙の肩をもつが奴は最低な男だ」
「最低とかそういうので人の価値は決まりませんから」
「バカだよ君は」
「バカでけっこうです」
「本当にムダな不愉快な時間だ失礼する」
涼牙さんのお父さんが行ってしまっても私はまだ憤っていた。
「なにしてんだよおまえは」
「涼牙さんの代わりに言ったまでです」
「バカだろおまえ」
「バカですよ」
「ったく何も知らずにかみつきやがって」
「えっ・・・」
「だからおまえ1人、会社を辞めさせるぐらいの権力はあるんだよ」
「かまいません」
「おまえなぁ」
「私だってそれくらいの財力はあります
だてにOLやってませんよ」
「少し寝る」
「すみません」
「もう勝手なことするなよ守ってやれなくなる」
背中越しにいわれた言葉はすごく嬉しかった。
涼牙さんが眠っているあいだに休憩しようとエレベーターで1階に降りた。
私なにもいりません」
「・・・おまえらしいな」
また涼牙さんは目を瞑ってしまう。
「私、連絡してきます」
「店にも誰にも言うな」
「でも・・・」
私が口ごもっているとノックの音がしてドアが開いた。
「涼牙」
「・・・今更なにしにきたんだ?」
私は来訪者であるスーツ姿の男の人を見た。
どことなく涼牙さんに似ているような気がするけどお父さんかな。
「勝手にいなくなったかと思えばこの様か
早く死んでくれれば母さんも諦めがついたはずだ」
私はつい癖で口を挟んでしまった。
「そんなこと言わないでください」
「君には関係ないだろ
とにかくだ私は一銭もおまえの治療費にあてるつもりはない」
「帰れよ」
「そうさせてもらう」
「ちょっと待ってください、なんのために来たんですか
それってあんまりですよね」
「さっきから君はなんなんだ?」
「如月アスカです」
「涼牙に金で遊ばれてるのか
時間がないので失礼するよ」
私はすごく頭にきてつい怒鳴ってしまった。
「時間とかお金とか優秀な人材それだけですか必要なのは?」
「やめとけ」
「けど涼牙さん悔しくないんですか」
「やめとけ」
「やめません」
涼牙さんのお父さんは何を言うでもなく札束を私の前に突き出した。
「このお金は好きに使うといい
けっきょくは目に見える物がすべてだ」
私はお金を突っぱねて改めて言う。
「聞こえなかったんですか
あなたは寂しい人間です。
こんなものいただけません」
「君はずいぶん涼牙の肩をもつが奴は最低な男だ」
「最低とかそういうので人の価値は決まりませんから」
「バカだよ君は」
「バカでけっこうです」
「本当にムダな不愉快な時間だ失礼する」
涼牙さんのお父さんが行ってしまっても私はまだ憤っていた。
「なにしてんだよおまえは」
「涼牙さんの代わりに言ったまでです」
「バカだろおまえ」
「バカですよ」
「ったく何も知らずにかみつきやがって」
「えっ・・・」
「だからおまえ1人、会社を辞めさせるぐらいの権力はあるんだよ」
「かまいません」
「おまえなぁ」
「私だってそれくらいの財力はあります
だてにOLやってませんよ」
「少し寝る」
「すみません」
「もう勝手なことするなよ守ってやれなくなる」
背中越しにいわれた言葉はすごく嬉しかった。
涼牙さんが眠っているあいだに休憩しようとエレベーターで1階に降りた。