恋して狼!~狼たちと籠の鳥~
パジャマを着ていると携帯が鳴る。
「うるさいですよ」
「なんでおまえに指図されなきゃいけないんだよ」
「声ききたくないです
用がないなら切りますよ」
「おまえなんかあったろ?」
「なにもないです
サヨナラ」
「明日、待ってるから
俺が待てる最後のチャンスだ」
「えっ・・・」
「アメリカに行くんだよ」
「なんで・・・」
「体のことまぁ色々な
おまえを連れて行くつもりだったチケもある
明日取りに来ない場合は廃棄だ」
「もったいないですよ」
「だから来い」
「でも・・・」
「さっきからずいぶんと来たくなさそうだな
なんなら今破り捨ててもいい」
「行きますから」
「それでいいんだよ」
涼牙さんとアメリカ楽しみだけどこんなんじゃダメだ。
私は朝まであまり眠らずに考えていて朝一番のタクシーで病院に向かった。
病室のドアを開けると涼牙さんが待っていた。
「へぇ来たんだ」
「・・・来たくなかったですけど」
涼牙さんは私を抱きしめて言う。
「なにされたんだよ?」
「別になんでもないです
ただぶつけただけです」
「痣の位置がおかしいだろ」
「うぅっ・・・」
私はありのままを白状した。
「ふ~ん俺ぬきでずいぶん楽しんだわけだ
俺がいない方がいいと
わかった消えてやるよおまえの前から」
ビリッとすごい音がして一枚チケットが破り捨てられた。
私が悪いんだもんしかたない。
「涼牙さん」
「気安く呼ぶな出てけ
けっきょくちやほやされていいおもいがしたかったんだろ?
悪かったな」
「違う」
「なにが違うんだよ
聞こえなかったか?出てけつまり目の前から消えろ」
タイミング悪く私の携帯が鳴る相手はもちろん隼斗さん
「出ないのか?」
私の携帯を奪うと涼牙さんは派手に怒鳴る。
「隼斗何の用だ?」
「アスカは?」
「さあな今から帰るんじゃねぇのおまえのとこに」
だんと後ろの壁を殴りつけられて私はびっくりした。
「涼牙さん」
「黙れよお姫様」
携帯を切り涼牙さんは壁に手をついたまま私を睨みつけた。「ごめんなさい」
「遅いんだよ今更
帰れ目障りだ消えろそれだけだ
このままそこにいたら俺おまえまで殴りそうだ」
私は携帯をしまって踵を返して病室を出た。
なんで怒らせちゃったんだろう、私最悪だ。
待合室で泣いていると声をかけられた。
「君は確か・・・」
顔をあげれば涼牙さんのお父さんだ
「如月です」
「なんで泣いているのかね?」
「なんでもないんです」
「うるさいですよ」
「なんでおまえに指図されなきゃいけないんだよ」
「声ききたくないです
用がないなら切りますよ」
「おまえなんかあったろ?」
「なにもないです
サヨナラ」
「明日、待ってるから
俺が待てる最後のチャンスだ」
「えっ・・・」
「アメリカに行くんだよ」
「なんで・・・」
「体のことまぁ色々な
おまえを連れて行くつもりだったチケもある
明日取りに来ない場合は廃棄だ」
「もったいないですよ」
「だから来い」
「でも・・・」
「さっきからずいぶんと来たくなさそうだな
なんなら今破り捨ててもいい」
「行きますから」
「それでいいんだよ」
涼牙さんとアメリカ楽しみだけどこんなんじゃダメだ。
私は朝まであまり眠らずに考えていて朝一番のタクシーで病院に向かった。
病室のドアを開けると涼牙さんが待っていた。
「へぇ来たんだ」
「・・・来たくなかったですけど」
涼牙さんは私を抱きしめて言う。
「なにされたんだよ?」
「別になんでもないです
ただぶつけただけです」
「痣の位置がおかしいだろ」
「うぅっ・・・」
私はありのままを白状した。
「ふ~ん俺ぬきでずいぶん楽しんだわけだ
俺がいない方がいいと
わかった消えてやるよおまえの前から」
ビリッとすごい音がして一枚チケットが破り捨てられた。
私が悪いんだもんしかたない。
「涼牙さん」
「気安く呼ぶな出てけ
けっきょくちやほやされていいおもいがしたかったんだろ?
悪かったな」
「違う」
「なにが違うんだよ
聞こえなかったか?出てけつまり目の前から消えろ」
タイミング悪く私の携帯が鳴る相手はもちろん隼斗さん
「出ないのか?」
私の携帯を奪うと涼牙さんは派手に怒鳴る。
「隼斗何の用だ?」
「アスカは?」
「さあな今から帰るんじゃねぇのおまえのとこに」
だんと後ろの壁を殴りつけられて私はびっくりした。
「涼牙さん」
「黙れよお姫様」
携帯を切り涼牙さんは壁に手をついたまま私を睨みつけた。「ごめんなさい」
「遅いんだよ今更
帰れ目障りだ消えろそれだけだ
このままそこにいたら俺おまえまで殴りそうだ」
私は携帯をしまって踵を返して病室を出た。
なんで怒らせちゃったんだろう、私最悪だ。
待合室で泣いていると声をかけられた。
「君は確か・・・」
顔をあげれば涼牙さんのお父さんだ
「如月です」
「なんで泣いているのかね?」
「なんでもないんです」