恋して狼!~狼たちと籠の鳥~
「涼牙が珍しく人を呼びつけたから何事かと思えばアメリカに行くと言いだした
しかも大切な人と」
大切な人間違いない私だ。
でも今更もう遅い。
「何も知らないです」
「帰るのかね?
涼牙が大切な人と言ったのは君じゃないのか?」
「人違いです」
「ならいいんだが」
私は涼牙さんのお父さんに頭をさげて一旦、家に帰った。
そして心に決めた。
明日サヨナラだけでも言いに行こう。
ちゃんと謝ろうそうすればなんとかなるかもしれない
とりあえずその日は他になにもせず終わった。
次の日朝早く私は空港に向かった。
もちろん連絡などしていない
どんな顔をすればいいのかわからない
でも決めたのは私
出発ロビーで待っていたがいつまで経っても現れない。
もしかしたら昨日、旅立ってしまったのかもしれない。
もうちょっともうちょっと
そうこうしているうちにも時間が過ぎる。
「おい」
聞き慣れた声に振り返る。
「涼牙さん」
「おもしろそうだからおまえに選択させてやるよ
最後のチャンスだ
間違えたらどうなるかわかってんだろうな?」
涼牙さんはひらひらとチケットを見せびらかす。
「うっ・・・
アメリカに行くんですよね」
「おまえの答え次第だ
あいにく昨日チケットは破いちまったからな、どっかのバカのせいで」
ごくり・・・私は息を呑んだ。
「はいやります」
「簡単だ
俺が好きならとめてみな」
アメリカに行きたいのは涼牙さんの夢
私がどうこう言えるわけない
そうこうしているうちにも涼牙さんは歩き始めている。
「涼牙さんごめんなさい
色々ふりまわしてしまって
でも頑張ってください
とめたりはしません
大好きだから」
「おまえらしいな」
ふっと笑って涼牙さんは片手をあげた。
それは背中越しだけど行ってくるの挨拶。
私は涼牙さんの背中を見送った。
これでいいんだ
決めたんだ涼牙さんが戻ってくるまでに涼牙さんが落ちつける場所を用意してあげようと
だから私は待つことにした。
私も涼牙さんがいなくなってからお店には立ち寄らず一生懸命お金を貯めた。
いつの間にか2年の歳月が流れていて久しぶりに訪れた店で歓迎会が行われるそうだ。
私は本当に久しぶりに顔を出した。
ドアを開けた先にいたのは2年前よりあきらかに変わっている涼牙さんだった。
「おかえりなさい」
「待ってたんだな」
「大好きです」
今の私なら胸をはってそういえる。
一瞬のキスが永遠に感じた。
~fin~
しかも大切な人と」
大切な人間違いない私だ。
でも今更もう遅い。
「何も知らないです」
「帰るのかね?
涼牙が大切な人と言ったのは君じゃないのか?」
「人違いです」
「ならいいんだが」
私は涼牙さんのお父さんに頭をさげて一旦、家に帰った。
そして心に決めた。
明日サヨナラだけでも言いに行こう。
ちゃんと謝ろうそうすればなんとかなるかもしれない
とりあえずその日は他になにもせず終わった。
次の日朝早く私は空港に向かった。
もちろん連絡などしていない
どんな顔をすればいいのかわからない
でも決めたのは私
出発ロビーで待っていたがいつまで経っても現れない。
もしかしたら昨日、旅立ってしまったのかもしれない。
もうちょっともうちょっと
そうこうしているうちにも時間が過ぎる。
「おい」
聞き慣れた声に振り返る。
「涼牙さん」
「おもしろそうだからおまえに選択させてやるよ
最後のチャンスだ
間違えたらどうなるかわかってんだろうな?」
涼牙さんはひらひらとチケットを見せびらかす。
「うっ・・・
アメリカに行くんですよね」
「おまえの答え次第だ
あいにく昨日チケットは破いちまったからな、どっかのバカのせいで」
ごくり・・・私は息を呑んだ。
「はいやります」
「簡単だ
俺が好きならとめてみな」
アメリカに行きたいのは涼牙さんの夢
私がどうこう言えるわけない
そうこうしているうちにも涼牙さんは歩き始めている。
「涼牙さんごめんなさい
色々ふりまわしてしまって
でも頑張ってください
とめたりはしません
大好きだから」
「おまえらしいな」
ふっと笑って涼牙さんは片手をあげた。
それは背中越しだけど行ってくるの挨拶。
私は涼牙さんの背中を見送った。
これでいいんだ
決めたんだ涼牙さんが戻ってくるまでに涼牙さんが落ちつける場所を用意してあげようと
だから私は待つことにした。
私も涼牙さんがいなくなってからお店には立ち寄らず一生懸命お金を貯めた。
いつの間にか2年の歳月が流れていて久しぶりに訪れた店で歓迎会が行われるそうだ。
私は本当に久しぶりに顔を出した。
ドアを開けた先にいたのは2年前よりあきらかに変わっている涼牙さんだった。
「おかえりなさい」
「待ってたんだな」
「大好きです」
今の私なら胸をはってそういえる。
一瞬のキスが永遠に感じた。
~fin~