秀才くんの子育て日記
車のそばに行くと秘書の大山さんがあわあわしていた。
「どうしたんですか!?そのびっしょりな頭は!!」
『あー、水かけられて………まぁ、大丈夫ですよ。それより仕事の方は??』
アメリカで大学を卒業したとき、父さんからお祝いにアクセサリー会社を任された。
今からそこの会議に出席する。
「会議のあとで、少し確認していただききたい書類がありまして………。」
『わかりました。』
大山さんは俺が高校に行くことを快くオーケーしてくれた。
俺が高校に通う間、一番大変なのは秘書の大山さんなのに。
感謝してもしきれない。