秀才くんの子育て日記
ギュウウッ
『ナギ、落ち着いて?』
「………ヒュッ……か、な………」
『大丈夫だから。一緒にいるから。』
「やだ………父さんがっ……」
『大丈夫、俺が何とかする。』
落ち着いたか?
とりあえずソファに座って、ナギを向か合わせるように膝の上に座らせた。
「かなた……………」
『大丈夫。絶対助けるから。絶対、守るから。』
「でもっ……」
『ふふっ…信じらんない?』
「そ、ゆーわけじゃ………」
『信じて。俺のこと。』
きっと、これは俺の一番の願い。
信じられる人ができたから、信じてほしいっていう。
これからの作戦なんて全然考えてないけど。