秀才くんの子育て日記


 ナギSIDE


 みんながあの人を潰すために必死に動いてる。


 カナタは寝る間も惜しんで情報を探してる。


 自意識過剰かもしれないけど、私のために動いてくれている。


 何もできない悔しさと、うれしさが入り混じって複雑だ。


「私にも知る権利はある」


 毎回、情報を聞き出そうとしてもうまくかわされてしまう。


 姉さんが絶対に言わないでって言ってるのも知ってる。


 健さんも走り回ってる。


 私だけが、何もできないなんて。



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