秀才くんの子育て日記
『……どこも…いかないで………』
相当寝ていないカナタが私を抱きしめて言った。
うなされていたし、もしかしたら寝言かもしれない。
それでも、抱きしめられた温もりが忘れられない。
なんかもう、認めたくないんだけど。
本当に、認めたくないんだけど。
カナタのこと、好きなんだなぁ。
私は。
どんなに忙しくても、同じベッドで寝てくれるし。
私を見たら、笑顔でいてくれる。
悔しいけど、好きなんだ。
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