秀才くんの子育て日記
コイツ…………なんで笑ってんだ
「どうかされたんですか?」
着ているシャツに滲んでいる赤黒い液体。
『……血じゃ………』
「……くそ……」
『父さん、ここは頼みます。』
男が出てきたドアに向かう俺はナギのことで頭がいっぱいだ。
「どちらへ?」
ガシッと腕を掴まれた。
その手にも血がついている
『………ナギを、助けに来ました。』
薙ぎ払ってドアの前に立つ
「櫻庭さん。」
「……………………………」