私とイケメンヴァンパイヤの恋。
先生が死んでしまったら困る。
ただでさえ昨日会ったばかりの
最高の先生なのに。
「痛くないなら。どうぞ。」
「よろしい。」
そして首筋からチクッと
ちょっぴり痛みを感じた。
ゴクゴクとのどを鳴らす音が
耳元で聞こえる。
「おいしかった。ありがとう。」
「い、いえ。」
「誰にも言ってはいけませんよ。」
「はい。」
「ただし、これからもあなたはたまに
 私に血を譲ってくださいね。」
「これからも?」
「はい。転校してきたときちょっと
 膝にかすり傷がありましたね。」
「あ、月希とぶつかった時・・・。」
月希とぶつかった時ちょっと転んで
膝を擦りむいたのだ。」
「あの時血が出てて。とっても
 おいしそうな匂いをしてまして。」
「そ、そうだったんですか。」
「ですから飲みたくて
 しょうがなかったんです。」
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