私とイケメンヴァンパイヤの恋。
「はやく答えろよ。」
「な、何が?」
「とぼけんなよ!」
「急に言われても何のこと?」
「今すぐ言え!」
いつも以上に俺様で怖い。
「だから、なんのこと!!!」
「吸い殺されたいのか?」
「ち、ちがう・・・。」
「その様子だと知ってるんだな。」
気づけば真後ろにいた。
「う、うん。」
「そうか。」
昨日つけられたキバの跡をなめられる。
「きゃっ!?」
「吸いたい。」
耳元でささやかれてなんとなく
我に返るとここが教室でかなりの人が
見ていることに気付いた。
「みんな見てる。」
「関係ねー。」
月希は意外とモテるから女子の視線が痛い。
これだから女は怖いんだよ。
あとでめんどくさいことになりそう。
「吸いたい。」
「こんなとこでしたらばれちゃうよ!」
私は馬鹿だ。大声で言ってしまった。
「まさか月希君と美森さんが!?」
「転校して早々付き合ってんの?」
「展開はやいな」
ちがうちがう。みんな誤解してる。
確かに今の発言は誤解を招く。
どうしよう。
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