私とイケメンヴァンパイヤの恋。

「目を開いてください。」
「っっ！？」
ゆっくりと目を開けると今までいたところとは全く違うなんだか美しい場所。薔薇が咲いていて噴水もあるし十字架も置いてある。ここはどこだ？瞬間移動したのか？
「ここはどこですか？と聞きたいですか？」
「はい・・・。」
翔さんの口から言われたのは信じられなかった。まさか私がこんなところに来てしまうとは。生きててここが存在することも知らなかった。そう。ここは・・・
「ヴァンパイヤたちの世界。魔界です。」
「ま、魔界！？」
ね、信じられないでしょ？でも私は今ちゃんとここにいるんです。
「貴女には知られていないといろいろとめんどくさいですからね。ここは魔界の中でも私の生まれ育ったお屋敷です。まぁ今住んでる屋敷とあんまり変わらないのですが。」
「確かに・・・。」
「そして私はこの魔界の王です。つまり魔王。」
「え？」