Love Game
昼飯が済んで
昼からの撮影は2パターン
6時過ぎに終わった。
これで瑞希と…と思ってたら
はぁ~
ついでに取材だと。
仕方ねぇな。
ホテルを取り瑞希にメールを。
先に行って待っててくれと。
待っててくれるよな?
アイツは嘘はつかない。
それは確かだ。
だけど…
「漣君、どうかした?」
「えっ?」
「何だかボンヤリしてる」
雑誌記者に言われて
あ~
ヤバい。
「ドラマの撮影が立て込んでるから疲れてますよね。すみません 」
「いや、全然大丈夫だから。こっちこそすみません」
仕事中に俺は何を考えてるんだ。
今はこの取材に集中集中。
そうしないと遅くなる一方だ。
ますます瑞希と過ごす時間が減る。
――
―
「お疲れさまでした」
「お疲れ」
漸く取材が終わり
「漣、飯行くか?」
「止めとくよ」
「うん?」
「絵梨香と会うんだろ?」
「えっ?」
「フッ 絵梨香からメールが着た。解放してくれって」
「全く」
矢野さん照れてる。
完全に絵梨香が惚れてるな、これは。
ま、俺も本当は早く瑞希に逢いたいし。
だけど瑞希が絵梨香みたいに…
俺達はどっちかって言えば逆だからな。
俺が一方的に惚れてんだから。
矢野さんが羨ましいよ、全く
――
―
矢野さんと別れホテルへ向かう。
携帯を…
――
―
ん?
繋がらない。
呼び出し音はあるのに…
どうしてだ、何で出ない?