Love Game
ホテルに着いて
部屋の前で呼び鈴を
――
―
ん?
ピンポン
ピンポン
――
―
何故出ない?
いるはずだ。
ピンポンピンポンピンポン
しつこく鳴らす。
携帯も
RuRuRuRu…
漸く
『はい』
「開けろ」
『えっ?』
「中にいるのは分かってるんだから開けろ」
やっと出たが…
何か…
『れ、漣?』
「俺に決まってんだろ」
『えっ?』
「早く」
『えっぇぇぇぇ~』
とんでもない奇声が…
ガチャッ!
やっとドアが開いた。
「み」
「ごめんなさい」
「……」
「ついつい寝てしまいました」
「……」
「寝惚けて自分の家と勘違いしました」
「……」
「ごめんなさい」
ひたすら謝りまくってる瑞希を見て
「ククク…ハハハ…」
笑いが止まらない。
「れ、漣」
思わず瑞希を抱きしめて
「何か瑞希さんって…こんなキャラだったんだ。ハハハ…」
「えっ?」
もう完全に射抜かれた。
「めちゃめちゃ可愛い」
「……」
前から可愛いとは思っていたが、それ以上に可愛い。
本当に俺より5つも上か?
信じらんない。