Love Game



「ホントにごめん」

「ククク…もういいよ」

チュッ!

軽くキスをして

「俺の方こそ遅くなってごめん。取材が1本だと思ってたら2本入ってて。 連絡出来なかった」

「わざと連絡しなかったでしょ?」

「……」

「遅くなるって言ったら私が帰るから」

「…ごめん」

「知能犯」

「だね」

「フフフ…」

ソファーに座り

「ご飯は食べたの?」

「ん。瑞希さんは?」

「食べたわよ」

「ならよかった。ねぇ」

「うん?」

「風呂入ろ」

瑞希を立たせようとすると

「残念でした」

「えっ?」

何が残念?

「もう入りました」

「でもパジャマ」

「パジャマで待ってたら引くでしょ」

「ククク…そうだね」

それは前、俺が瑞希に言った台詞。

「仕方ないな。1人寂しく入って来るか」

「どうぞ、ごゆっくり」

はぁ~と溜め息つきながら風呂場へ。

湯船に浸かり

体は疲れているのに心は…

瑞希を求めて逸っている。

今の俺には瑞希に触れたい、愛したいと言う思うしかない。




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