Love Game
「確かに俺も馬鹿だから、そんなことを言われて…だから体だけ楽しめたらなんて言っちまった。分かるか?俺の気持ちが」
「……」
きつく抱きしめて
「3ヶ月の間に俺を見てくれるように…俺を好きになってくれるようにって…俺、3ヶ月で終わらせる気なんて更々ないし」
「……」
「瑞希さん、前にも聞いたけど俺を好きにはなれない?俺の体以外は要らない?」
RuRuRuRu
「あ、」
漣から離れようと
「電話なんかいいから」
「だ、駄目だよ。仕事の電話かも」
RuRuRuRu
「漣」
やっと離してくれ携帯を
「……」
「出ないの?」
「あ、うん」
RuRuRuRu
「…出たら」
立ち上がって寝室を出ようとしたら腕を掴まれ
「ここでいいでしょ」
睨んでる。
はぁ~仕方ない。
「はい」
『瑞希、ごめん、忙しかったか?』
「ううん」
『昨日は大丈夫だったか?』
「うん、ありがとうね」
『また行こうな』
「うん」
『…どうした?何か元気ないみたいだな』
「そんなことないよ。大丈夫」
『ならいいけど。あ、そういや今度の仕事のヘアメイクお前らしいな』
「あ、うん」
『何で言わなかったんだよ』
「ごめん。驚かそうと思って」
電話で話してるんだけど…後ろから漣が抱きしめてる。
『ハハハ…驚いた。楽しみにしてるから』
「うん」
『絶対かっこよくしろよ。久しぶりにお前の腕前をお手並み拝見だ』
「うん。頑張るから」
『じゃあな。あ、瑞季、寂しかったら連絡しろよ。遠慮なんかすんな』
「ありがとう。じゃあ」
『うん、おやすみ』
「おやすみなさい」
携帯を切って