Love Game
「桐原さん?」
「あ、うん」
漣の方に向かされ…
こ、怖い。
「昨日の用事って桐原さんと一緒だったの?」
「…うん。お祖母ちゃんが死んだから元気だせって学校時代の友達数人とご飯食べに行ったの」
「2人きりじゃなかったの?」
「うん。6人で」
「はぁ~」
漣がまた溜め息ついて…
瞳が柔らかくなった。
「桐原さんと2人だけかと思った」
「……」
私を抱きしめ耳元で
「呆れた?こんな独占欲の塊」
「……」
「俺…瑞希さんが他の男といるだけでイラつく」
「……」
「俺…マジだから。マジで瑞希さんのこと」
唇を重ねようとするのを手の平で止め
「漣」
「ん?」
「私…5つも年上だよ」
「ん」
「貴方はスターなんだよ。これから俳優として大きくなっていくんだよ」
「……」
「私なんか駄目だよ。合わないよ」
「瑞希さん…自分を卑下しないで。瑞希さんが5つ上でも関係ない」
「……」
漣の瞳は真剣で
「合わないとか言うなよ。俺には瑞希さんがぴったりなんだから」
「貴方には絵梨香ちゃんのような可愛い子の方が」
「絵梨香は」
「ううん違うの、絵梨香ちゃんじゃなく…彼女みたいな可愛い子」
「関係ない」