Love Game



「だけど…ちょっと話してたくらいで熱愛って凄いですよね」

「絵梨香ちゃんだって書かれてるじゃない」

前に2人で来たイタリアンのお店の個室で

「漣君とですか?ハハハ…あれもいい加減ですよね。まぁ、あの噂のお陰で本命さんがバレないからいいんですけど…」

「うん、どうしたの?」

絵梨香ちゃんがちょっと思案顔。

「いや、漣君に彼女がいたら悪いなぁって」

「……」

「何か最近…漣君変わったって言うか」

「……」

「漣君…遊び人ってわけじゃないけど…まぁ、それなりに誘われたりしたら…ね、遊んでたんですよ。だから私との噂があった方が相手の子にもバリアになってると言うか」

やっぱり遊んでたんだ。

来る者拒まずか。

「だけど…最近全く遊んでないみたいだし。仕事済んだらさっさと帰るって。それに何だか感情の起伏が激しいみたいで。ほら漣君って『クールビューティ』で有名じゃない」

「そうなんだ。…って絵梨香ちゃんやけに詳しいわね」

「えっ?」

慌ててワインを一口飲んで

「あ、や、矢野さんにね聞いたの」

フフフ…

絵梨香ちゃん可愛い。

頬が赤く染まっ てる。

私が絵梨香ちゃんをじっと見つめてると

「な、何?」

「絵梨香ちゃんの彼ってさぁ」

「えっ?」

急にそわそわしだして

「…うん。矢野さん」

「やっぱり」

「…バレてた?」

「フフフ…飲みに行った時に2回とも矢野さんと帰ったでしょ? 普通なら私と帰るんじゃない?」

「ハハハ…バレバレか。あ、瑞希さん内緒にしてね。漣君しか知らないから」

手を合わせてるし。

本当に可愛いんだから。






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