Love Game
何とかNY撮影が済み日本へ
帰って来たのは8時を回っていた。
瑞希に逢いたい。
いてもたってもいられなくて連絡もせずに車を飛ばした。
が、 まだ帰ってない。
どうする?
此処で待つか!
連絡入れたらまた逃げられる可能性もあるし。
――
―
数時間後
瑞希が帰って来た。
車を降りて
「な、何してんの?」
「瑞希さんを待ってた」
「…NYじゃなかったの?」
「昼過ぎに帰って来た」
瑞希に近寄り
「乗って」
こんな所で話しているわけにもいかない。
「もう遅いから」
瑞希は俺に逢って…
喜んでないのか?
迷惑なのか?
「それが…答え?」
「えっ?」
瑞希の腕を掴んで助手席に乗せ俺は運転席に
「漣…」
「黙って!」
「……」
「今、瑞希さんが喋ったら…俺、瑞希さんを襲うかもしれない」
瑞希を見ることが出来ず視線は前を見据えたまま
自分が何をするか自信がない。
――
―
「…瑞希さん、俺の部屋に来てくれる?」
「……」
漸く瑞希の方を見て
「瑞希さん」
「…明日、早いから。漣だって帰って来たとこでしょう?休んだ方が」
「…やっぱり桐原さんの方がいいの? 俺より」
違う!
こんなことを言うつもりはないのに。