Love Game
「離して」
「嫌だ。瑞希さん怒ってる」
「あ、当たり前でしょ。ゆ、夕べのことは…私にも責任はあるかもしれないけど…今のは止めてって言ったのに」
「体は嫌がってなかった」
「嘘」
「嘘じゃない。嫌がってたら意識飛ばさないでしょ」
「じ、じゃあ私の体が私を裏切っただけだわ」
「ククク…ホントに素直じゃないね」
きつく抱きしめてる。
「お願いだから…離して。帰らせて」
「次 逢ってくれる日にちを約束してくれたら」
「な、何でまた会わなきゃいけないのよ」
「逢いたいから」
「私は会いたくないから」
何とか離れようともがくけど…
もがけばもがくほど強く締め付けられる。
「俺は逢いたい」
「貴方はスターなのよ。一介の年上のヘアメイクなんか相手にしなくても選り取りみどりじゃないの」
「ヤキモチ妬いてくれんの?」
…な!
この男の頭は大丈夫なんだろうか。
私が睨んだからか
「フッ瑞希さん…目がキラキラして綺麗だ」
「…ゥン」
唇を塞がれた。
すぐに離れ
「勝手にキスしないで」
「したくなるような唇してる瑞希さんが悪い」
「早く離して」
「だから次」
「だから次なんてないの」
「じゃあ離さない」
「……」
「ククク…ベッドに戻ろうか」
「貴方…おかしいの?」
「もしかしたらね。だって見てごらんよ。真っ裸の男が瑞希さんを抱きしめてるんだぜ」
真っ裸?
そ、そうだ。
この男は真っ裸だ。
「瑞希さん真っ赤になった」
「早く何か着てよ」
「着替えするには手を離さないといけないでしょ。そしたら瑞希さん帰っちゃう」
「あ、当たり前でしょ」
「だから着替えられない」