Love Game
BuBuBuBu
瑞希に…
だけど瑞希は出ずに切り、また着信拒否に。
車から降りてマンションへ
インターホンを鳴らすけど応答はない。
それでも
ピンポーンピンポーンピンポーン
漸く
「いい加減にしてよ。開ける気なんかないから。帰って!」
「瑞希さん」
「もう終わったの」
カチッ!
それでも
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン
しつこく鳴らすが完全に無視。
俺の話を聞きもしないで、俺が疑ってると勝手に決め込んで…
俺がただ瑞希を何人かいる女の1人だと勝手に思い込んで。
他の女…
何人かいる女…
って、いったい何だよ。
瑞希こそ俺をそんな男だと信じてんのかよ。
『馬鹿にしないで』 って、瑞希の方が俺を馬鹿にしてんじゃねえか。
何であんなに思い込みが激しいんだよ。
――
―
やっぱり裏切られたことが尾を引いてんのか。
傷つきたくないと…
瑞希…
傷ついてんのはお前だけじゃなく俺もだ。
怯えているのは俺の方だ。
お前を求めてのたうち回ってる俺の方だ。