Love Game



「瑞希さん」

「……」

信号待ちで

「俺…諦めないから」

「…私と敬吾君を疑ってるんでしょ? あの写真誌を信じてるんでしょ?ならもうほっておいてよ」

「話しくらい聞いてくれてもいいだろ」

「……」

「瑞希さん、自分1人まくし立てて俺の話しを聞こうともしない 」

信号が替わったので車を発進させた。

「少しくらい俺に時間をくれよ」

「……」

スタジオに着いた。

車を止めて

「瑞希さん」

「ありがとう」

ドアを開けて降りようとすると

「瑞希さんが話しを聞いてくれるまで此処で待ってる」

えっ?

「貴方も仕事」

「今日はオフだから」

いや、オフとかの問題じゃなくてこんな所に漣がいたら目立つでしょうが。

「瑞希さん」

「…分かったわよ。終わったら連絡するから」

「ホント?」

「嘘はつかないわよ」

「分かった。迎えに来る」

いや、それも困るんですけど。

「いい。私が行くから」

「じゃあ俺の家に来てくれる?」

「……」

「瑞希さん」

「分かった」

「ん。約束だから」

「……」

車を降りて…

漣は戻って行った。



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