Love Game
【漣side】
瑞希がスタジオに入るのを見届けて家に戻る。
疲れた。
ベッドに倒れ込み、そのまま眠って。
だが、夢の中に瑞希の哀しげな顔が現れては消えて行く。
哀しいのは切ないのは心が痛いのは俺なのに。
でも夕べの瑞希の顔は何とも傷ついていて…
俺に疑われたと信じなかったと思ったことが瑞希をあんな顔にしたんなら…
少しは俺のことを気にしてくれてるのか?
俺は少しでも希望を持っていいのか?
瑞希が俺の傍にいるのも目にするのも嫌だと本当に思うなら諦めなきゃならないが。
それ以外は…
絶対に手放さない。
どんなに罵声を浴びようと抵抗しようと俺は瑞希を手に入れる。
俺は本気だから。
瑞希だけが欲しい。