Love Game
「いいわよ、漣君も知らないことなんだから」
ハッ!
「瑞希さん」
「な、何?」
「何で『漣君』?『漣』だって」
「……」
やはり気になる。
例え子どもぽいと言われても…
「嫌なんだよ『漣君』って呼ばれるのが。他人行儀と言うか…俺と瑞希さんの間に壁があるような気がして」
「ち、ちょっと」
瑞希をきつく抱きしめ
「俺…どうしようもなく好きなんだよ。瑞希さん俺に関心なくっ て男なんて信じないって…だから諦めようかと3ヶ月が済んだら瑞希さんが振り向いてくれないなら諦めた方がいいのかとも考えはした。けど無理! 諦められない。瑞希さんが好き。瑞希さんの 体も心も何もかも全てが欲しい」
「……」
「女々しいよね俺。こんな男、嫌いだよね」
はぁ~
あまりにも情けない。
自分勝手に感情を爆発させるなんて。
瑞希を離して
「困らせて…ごめん」
これ以上瑞希の傍にいると取り返しのつかないことをしそうで、瑞希から離れようとすると…