Love Game



「…す…き」

「……」

えっ?

「瑞希さん…今何て?」

「えっ?わ、私」

「い、今『好き』って」

ソファーに座り直し瑞希の顔を覗き込む。

聞きたい聞きたいと思うあまりの空耳か?

「瑞希さん」

「……」

「本気じゃないの?冗談…ゥ」

いきなり俺の唇に唇を押し付けてきた。

唇の隙間から…

舌を探して絡めてくる。

俺の頭を引き寄せて

――



唇が離れ耳元で

「漣が欲しい。体だけじゃなく漣の心も欲しい。私…欲張りだから 漣の全てが欲しい。もう誰かと分かち合うなんて嫌なの。誰かと分け合うくらいなら…ない方がいい。いらない」

瑞希が泣きながら…



< 171 / 539 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop